新電力とデマンド監視の相性
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電気・電力の話題
弊社ではイーレックス(新電力)の代理店を行っております。
電力会社を切り替えることにより、電力購入単価を下げることができ、電力経費の削減につなげることができます。
ただし、新電力の電気はすべてのお客様が購入できるわけではなく、負荷率の低いお客様限定になっているため、
導入したいけれど、導入ができないお客様が多くいらっしゃいます。
新電力を導入できない場合に、次に検討されるのがデマンド監視です。
東京電力の契約電力の決定をするのがデマンドです。
このデマンドを常に監視し、電力消費の激しい夏などにピーク電力が更新されないように
電力負荷を下げるように運用でカバーしたり、自動制御を行ったりします。
最終的に1年間を通してデマンドのピーク更新を防ぐ、また例年よりも下げることができれば、
契約電力が下がり、電気料金を削減することができます。
この新電力の導入とデマンド監視は、実はあまり相性がよくありません。
両方導入するのは難しい場合があります。
弊社はイーレックス代理店なので、イーレックスを例に話を致します。
すでにデマンド監視を行い、電力の使い方を適正に運用している場合、
東電との契約電力を低く抑えらてれているため、
新電力の基準となる負荷率は、自然と高くなる傾向があります。
負荷率が高いと新電力の契約は行えない場合が多いため、
イーレックスと契約することは難しくなります。
逆に、イーレックスに契約したのち、デマンド監視を行った場合にどうなるか。
契約時は負荷率が低かったのですが、デマンド監視を行い、適正に電力を使用することにより
負荷率はやはり自然と上がってしまいます。
多少の変動では問題ないのですが、デマンド監視により大きく負荷率が変更になってしまった場合、
イーレックスより電力単価変更の申し出、または契約解除(東京電力へ戻っていただく)のお願いが届く可能性があります。
こうなってしまうと、契約電力は低く抑えられても電力単価が上がる、または東京電力に戻ってしまうため、
せっかく努力した結果が、報われない結果となってしまう場合も考えられます。
※デマンド監視には設備投資費用が必要になりますので、。
よって、二つの方法を導入するのは、とても難しいと考えています。
優先順位を言えば、まずは新電力の検討、
新電力との契約ができない場合には、デマンド監視による契約電力の抑制
という順番になると思います。
新電力へ移行した後のデマンド監視は、場合によっていい結果をもたらさない場合がございますので、
もし導入を検討されるようでしたら、新電力会社へご相談いただくのがよろしいかと思います。
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